ZZZzzz………… | |
部屋のドアが開きハルロード達がドヤドヤと入ってくる。 | |
やれやれ、私たちは結局重い物を運んだだけになってしまいましたね。 | |
おもしろくないわー! | |
ZZZzzz………… | |
あら? ノリスちゃんじゃない。 何でこんな所で寝てるのかしら? | |
ん〜〜〜〜〜? この匂いはルシーアおねーちゃん? | |
……匂いで判別しないでよ。 | |
あたしらそんなに目が良くないもん。 匂いの方がよく判るもん。 | |
まあそれはいいとして、何でここにいるの? | |
…………………………。 | |
さぁ? 何でだっけ? 何かを伝えようとしていたとは思うんだけど〜? | |
たすけて〜〜〜〜〜〜〜。 | |
あら? クリスちゃんの声? 何処から? | |
あー! クリスがダクトの中につまってたんだった! | |
はい!? | |
あそこのことですかね? | |
ハルロードが天井近くの壁に開いているルーバーの外れた換気口を指さした。 | |
そうそう。 あそこに入り込んだらおっぱい突っ掛かっちゃって動けなくなったって。 | |
ちょっとちょっと、何で助けないのよー! | |
……あたしの方が肥ってるんだけど? 入れそうもないんだけど。 | |
……ごめんね。 | |
…? おい、何やってるんだ? | |
ん? エリーナ君か。 クリス君がその換気口のダクトの中で引っかかって動けないそうなんですよ。 | |
あそこの換気口か? さっきの部屋(アスティマのお仕置き参照)の天井裏にいってるやつだな。 助け出すのに手段を選ばなくていいというならオレが助け出してやってもいいぞ。 | |
お願いお願い! 早く助けてやってー! | |
うし! じゃあ、手っ取り早くやるか! | |
そう言うとエリーナは今出てきた部屋に戻っていった。 その後ろにハルロード達がついていく。 | |
んっと、ここら辺かな? | |
ハルロードさん、あとで天井の修理よろしく。 | |
はぁ? | |
エリーナはスカートの中から大剣をどこからともなく取りだし、一振りで天井に大きく丸い切れ込みを入れる。 そして天井の板が落ちて換気ダクトが直接見える状態になった。 | |
なんてことをするんですか……。 | |
ふふん、決まった。 さてクリスは何処にいるのかな? | |
とりあえず、剣先でゴンゴンとダクトを突っついてみる。 | |
!! え〜〜〜ん、あたしはここにいるよ〜〜〜、助けて〜〜〜〜。 | |
お、いたいた、ここか。 えっと、ここで声がしたから……このぐらいのサイズで切ればいいかな? そりゃ。 | |
エリーナの剣はさっきの天井板もそうだがダクトの鉄板もほとんど抵抗無く、さくさくっと切ってしまう。 そしてクリスがダクトごと落っこちてくる所をエリーナが片手でキャッチする。 | |
よっと。 よお、クリス大丈夫か? | |
ふえ、エリーナさんありがとう〜〜〜〜。 (落下が)怖かったよ〜〜〜〜。 | |
ルシーア、後は任せたぞ。 早く出してやれ。 | |
ありがと〜〜エリーナ。 クリスちゃん今出してあげるからね〜。 | |
…途中はどうであれ何とか間に合いましたか。 | |
なにが? | |
いや、こっちの話です。 さあ皆さん早く新しい服に着替えて来なさい、新しく一人追加になりましたからね。 5人でがんばって下さい。 | |
追加? 誰? | |
すぐ判りますよ、私は天井を直さなければいけないのでここで失礼しますよ。 | |
あはは、よろしくお願いしますね。 |