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キャラ |
名前 |
備考 |
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エリーナ |
OFFICEの主要キャラ |
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ミリィ |
マジックマテリアルを使って作り出されたエリーナの分身の様なヤツ |
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ルシーア |
最近、レアアイテムを |
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お土産か〜何かな? |
ちょっと待っててね、今出すから。 | |
ルシーアは、でかいカバンの中をごそごそと引っかき回してる。 | |
あったあった、この圧縮ケースだ♪ | |
ルシーアが圧縮ケースの蓋を開くと分厚い本が数冊落ちてきた。 | |
……本? | |
そう、見た目はパッとしないけど、貴重なマルチ・マジック・ブックよ。 | |
……武器とかじゃないの? | |
贅沢言わないの。 | |
だってよ〜、オレ魔法系は赤点だったんだぜ〜。 これ貰っても使いこなせないよ……。 | |
赤点って……いつの話よ、その時よりかは多少レベルアップしてたりするんじゃないの? | |
あの時だって、周りのみんなはファイアとボムのLV5を修得していたときに、オレはLV1をやっと憶えられたぐらいだし…。 | |
とりあえずは、開いてみなさいって! | |
わかったよ〜。 | |
エリーナは渋々とマジックブック・火の章を開いてみる。 | |
……何だかたくさん炎系の魔法が書いてあるな〜。 しかもみんなLV30じゃないかよ。 | |
あのさ、その本って、見ている人が修得できる魔法が、見ている人にのみ見えるんだよ? あたしは、炎系の魔法の文字は何も見えないよ。 |
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あ? ってことは、オレはこのLV30の魔法が使えるって事か? | |
そう。 | |
うそでしょ? | |
うそを言ってどうするのよ、本当に使えるから試してみたら? | |
お、おう。 | |
あ、表でね。 室内でやられたら火事になるわ。 | |
そうだった。(あぶね〜呪文唱えるところだったよ) | |
エリーナとルシーアは表に出て近くの広場に来てみる、そして目標物に空き缶を置いてみる。 | |
さて、ここら辺で良いかな? | |
いいんじゃない? | |
そこそこ強そうな魔法を使ってみるぞ、ナパームでいくか。 | |
OK〜。 | |
エリーナはちょっとした呪文を唱え、手をかざした。 | |
ナパーム! | |
スゴゴゴォォォォーーーーーン | |
うわぁ! | |
きゃあ! | |
空き缶にナパームの魔法が炸裂し、周辺の地面もろとも吹き飛んだ。 | |
うわぁ、クレーターが出来ちゃったよ。 | |
こりゃあ……剣より遙かに強いぞ…。 | |
ねえ、さっき「そこそこ強い」って、言ったよね? まだ上の魔法があるの? | |
ああ、上位版のメガナパームとギガナパーム、更に上位のスプレッド………。 | |
あと、分類分けの判らないLV30魔法が数個……。 | |
次からは多少なりセーブして使おうね? | |
それが……こういう攻撃魔法のパワーセーブ方法知らない。 | |
知らない……魔法杖要るかな? | |
魔法杖あるとセーブが出来るようになるのか? | |
出来るようになると言うか、サポートが付くと言った方がいいかな? あくまでも魔力は自分で制御するのよ。 |
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なんだ……。 | |
無いよりはマシでしょうが。 | |
むう………そう言えば魔法杖ってどこで売ってるんだ? | |
こっちの世界では売ってないよ。 元の世界で買うか、ダンジョンでも入ってレア探すか…。 | |
むう〜。 時空移動か〜めんどくさいな〜。 | |
……あのさ、今回拾ってきた物の中に杖らしい物があったんだけどさ…。 | |
”らしい”とは? | |
どう見ても棒っきれにしか見えないんだけど、私の直感がレア杖だと告げてるのよ。 | |
ちょっと持ってくるから待っててね。 | |
そう言うと、ダッシュで杖を取って帰ってきた。 | |
結構早いな。 | |
そう? あ、はいこれ。 | |
……本当に棒っきれだよ。 しかも木製、軽! | |
でも、何か変だ。 こう、魔力が消費されるような感じがある。 オレの持ってるエレメンタルソードに似た感じだ……。 あれも最初はグリップしかなかったな。 |
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類似品だったりね。 | |
ふむ、剣と同じ方法で使えるようになるかな…。 | |
どうやって? | |
オレの血をこいつに付けて、ありったけの魔力を注ぎ込む。 上手くいけばそれなりの変化をするはずだけどな。 |
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ふ〜ん。 | |
で、針か何か持ってないか? 血を出すのに使いたいんだが。 | |
安全ピンでいい? | |
OK、上等。 | |
エリーナはルシーアから安全ピンを受け取り、指先に刺して血を一滴絞り出す。 そして棒に血を付け魔力を流し込み始める。 | |
そういう魔力のコントロールは出来るのね。 | |
……こういうコントロールは、剣の方でよく使っているからな。 | |
そっか。 ……あ、光って……形が変わってきた! | |
血と魔力を注がれた杖らしき物は発光しながら形を変えていく……。 | |
ふぅ、終わったみたいだ。 ……しかし、なんじゃこれ? | |
……杖には見えにくいね。 | |
木の部分は金属質になったけど、さして変わり映え無いが……。 | |
その両端から出てる赤い炎のような光は何? | |
まさかダブルバーニングソードなのか? | |
エリーナは光っている部分をおそるおそる触ってみる。 | |
あり? なんだ? 熱くない……と言うか触れない? | |
どれどれ? | |
エリーナが光の部分に手をかざしてるのを見てルシーアも手をかざしてみる。 | |
ジュッ! | |
…………………。 | |
熱〜〜〜〜〜〜〜い!!!? | |
お、おい! 大丈夫か!? | |
手が、手が〜〜〜! | |
! …医者! ……アスティマ! いくぞ! | |
エリーナは杖もどきを放り投げ、ルシーアを担ぎ上げてアスティマの所に向かって走り出す。 | |
あーー! 待つんだな〜〜〜!!! | |
ずっとエリーナの横にくっついておとなしくしていたミリィが、杖もどきを拾ってエリーナを追いかけていく。 | |
アスティマ居るか!? | |
あら〜エリーナさん、ママならパパと一緒に病室の方に行ってますよ? | |
また居ないのか! くうっ……ありがとな! | |
ちょっと待ってくださ〜〜い。 | |
ひょっとしてルシーアさんケガしたんですか? | |
ん!? あ、ああ、ちょっとな。 急いでるんで後でな! | |
あの〜私、一応看護婦なんですけど? | |
……あ。 | |
応急処置ぐらいはしておきますよ、後、パパとママにも連絡入れておきますね。 | |
ああ、そうか……そうだった。 よろしく頼むよ。 | |
エリーナはルシーアを下ろしアクエバに引き渡す。 そしてアクエバはハルロードに連絡を入れルシーアの手の怪我を見てみる。 |
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!! これは酷いですね、この部分完全に炭化してますよ……。 掌から手の甲まで……骨もダメそうですね。 |
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そんな……もう指とか動かせないって事!? | |
パパなら何とか出来るとは思いますけど…。 | |
ハルロードとアスティマが走って待合室に入ってくる。 | |
あ、パパ! | |
ハルロードさん! 早くルシーアの手を見てやってくれよ! | |
ふむ、拝見。 ……むう、これは手術では復元できませんね。 | |
ハルロードさんでもダメか……。 | |
手術ではダメだと言ったのです、他の方法なら復元できますよ。 | |
本当ですか!? | |
うむ、それにはまずユニ君を連れてきて貰いましょう、エリーナ君頼みますよ。 | |
え? 姉貴を!? | |
そうです、手早くお願いしますよ。 ユニ君のホーリーミルクが必要ですから。 | |
あ、そうか! わかった!! | |
エリーナはユニの部屋に向かって走り出す。 | |
姉貴! 居るか!? | |
な、なによ!? いきなり。 | |
ルシーアのケガを治すのに姉貴のミルクが必要なんだ、一緒に来てくれ! | |
言うが早いかエリーナはユニを担ぎ上げ病院へと走っていく。 | |
あ〜ん、服ぐらい着させて〜〜〜。 せめてパンツ〜〜〜。 | |
………ユニはお風呂から上がったばかりであった。 | |
ハルロードさん、連れてきたぞ! 早く治療を! | |
あ、エリーナ君すいませんね。 治療は終わりました。 | |
へ!? | |
冷蔵室にユニ君のホーリーミルクのストックがありましてね、それを使いました。 ルシーア君の手もほらこの通り。 |
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ルシーアの手はきれいに元通りになっていた。 | |
じゃあ、姉貴を連れてきたのは無駄だった? | |
いや、ストックを全部使ってしまったので、補充をさせてもらいたいので……良いですか? ユニ君? | |
ええ、いいですよ。 それが終わりましたら……エリーナ、ぶん殴るからそこに居なさいね? | |
…全裸ですか、一体どんなときに連れてきたのやら。 | |
いや、だって、ほら、急ぎの治療だったし、ミルクのストックがあるって言ってなかったし……。 ゴメ〜〜ン! |
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時に、記念絵の牛娘は誰だよ? 問い合わせ多いんだが……。 | |
ああ〜、あの娘はルシーアが連れてきたのよ〜、搾乳機を外すのに手術が必要だった娘〜。 | |
搾乳チューブの先にメッシュが付いてて〜その部分が体温で広がるようになっててね〜。 手術で摘出したらメッシュの直径が乳輪くらいあったわよ〜。 |
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そこまでの説明は要らなかったが……じゃ、オレはこれで! | |
あ! にげるなーー!! |